インタビューNo.23

みんなの働き方

素直に生きる


マヤ暦カウンセラーの中川理英さんと出会ったのは、遡ること昨年6月。私自身がマヤ暦に興味があったことと彼女の人柄に惹かれ取材を依頼した。マヤ暦とは生年月日から生まれ持った本質・才能・役割を読み解くことができる鑑定だ。彼女はなぜマヤ暦カウンセラーとしての道に進んだのか?彼女の人生をひも解いていくと、そこには彼女の選択と決断があった。

 

 

せっかく理想が見つかったのに……

彼女は小学校の時に将来何になりたいか全く考えていない子どもだったという。当時、自分のお母さんに憧れていたこと、通っていた幼稚園が楽しかったこと、小さい子と遊ぶのが好きだったことで、なんとなく幼稚園の先生という道を選ぶことになる。なんとなく歩んだ幼稚園教諭への道も、大学時代には、目指す幼児教育の在り方が見えたことで、彼女は就職に向け積極的に行動した。

しかし、理想に満ち溢れて就職した園で彼女は挫折を味わうこととなる。

新任一年目からいろいろと企画を出すも、やり直しの日々が続き、夜遅くまで残業することもしばしばあったという。上司の熱のこもった指導も、当時の彼女は上手く受け止めることができず、悲しい毎日を過ごしたという。

「園児はかわいいのに、いつも私がびくびくしているから子どもにもそれが伝わって」

結婚の話がでたことで、就職して2年で退職という選択を彼女はした。

 

 

妻として、母としての葛藤

「結婚後は、パートで幼稚園の先生や保育士、派遣などで事務の仕事をしました。夫には家事は私に任せてね、そのために私はパートだから、あなたは仕事に集中してと言っていました」
それが後々彼女を苦しめることとなる。2人目を出産し、2人同時育児が始まると、上手くバランスがとれなくなり、彼女は泣きながらご主人に助けを求めたそう。

しかし当時のご主人からの返答は予期しないものだった。家事・育児は彼女の仕事だと言われ、妻として母親としてしっかりしてほしいと主張されたのだ。
「私がちゃんとできないからだめなんだと思い、当時は自分をずっと責めていました」

 

 

何気ない一言は人生も動かす

3年くらいワンオペ状態が続くも、当時彼女は美容サロンで働いていたという。外に出て働くこと、綺麗になって帰っていくお客様をみること、どれも彼女にとっては楽しく、仕事にやりがいを見出していった。一方で、ご主人は家族のことを優先してほしく、すれ違いが続く状況で、彼女は離婚を考えるようになった。そんな時、数秘術という占いをしてもらったことで、彼女は人生の転機を迎える。

「数秘術で、あなたは外に目がいく人、今を楽しむ天才だと言われたことで救われました。だから私は外で人と関わりたかったんだ、自分を責めなくてもいい、人生をもっと自由に楽しみたい」

この一言で、彼女は結婚生活に終止符を打つ決心をした。

 

 

幸せな離婚と現実問題

自分自身と向き合い、外に出て働き、人生を楽しむために離婚を決断した彼女。シングルマザーとして、昼はサロン、夜は居酒屋と掛け持ちして働いていた。

「サロンが好きだったが、その時の自分には正社員という選択肢がなかった。私の経験上、正社員になるとどうしても残業があったら子どものお迎えに行けない。実家は、毎日お迎えを頼めるような距離じゃなくて。だったら、別の仕事をプラスアルファして働こうと。ただ、時間と体力は消耗する働き方だったので、定期的に熱だすとかもありました」

 

 

出会いをどのように活かす?

シングルマザーで頑張っていた彼女は、身体を壊し、通った病院で理学療法士である現在のご主人と出会う。ご主人と再婚しステップファミリーとなり、第三子も妊娠した彼女にさらなる出会いが待っていた。「仕事がちょっと上手くいかなくて、出産もあり仕事をお休みしていて。出産したら私どうしていくのだろうと悩んでいた時、香子さんに出会いました」

同じステップファミリーであるマヤ暦カウンセラーの香子さんと出会ったことで、当時の働き方のモヤモヤがはれ、マヤ暦を学ぶという選択をした彼女。

「香子さんが、あなたは中心となって物事を動かしていく方がいいよと教えてくれて。当時の働き方が、自分が中心ではなかった。だからそれでうまくいかなかった。私は自分の意志で自分が中心になってちゃんと物事を進めた方が良かったのだと学びや気づきがありました」

 

 

マヤ暦カウンセラーとしての一歩を踏み出す

「1年くらいマヤ暦を学んだ後、香子さんから、りえちゃんマヤ暦やったらいいやん。向いているよ、天職だと思うよと言われました」

彼女自身、初婚での生活で心身ともにボロボロになったが、占いでの一言で救われたようにマヤ暦でたくさんのママたちの気持ちを救いたい、自分を責めるママを減らしたいと思うようになった。さらに師匠でもある香子さんからの勧めもあって、カウンセラーの道に進むことを決断した。現在の彼女は、マヤ暦とご主人の仕事(理学療法)が共同事業できる働き方を目指し、キラキラと輝いている。

 

 

人生は選択の連続だが、必ずしもその道が幸せに繋がるとは限らない。時には間違った選択をし、苦しい思いをすることもある。しかし、そんな時は一人で悩まず、誰かに話してほしい。誰かのその一言が人生の転機となった彼女みたいに、話すことで自分の本心に気づくことがある。何度でもやり直しはできる。彼女の生き方は、そう私に教えてくれた。
この記事を書いた人
Kumi

私らしく働くってなんだろうを追求中!福岡で働く現代の女性たちを取材し発信していきます!

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