五徳を磨けば運は好転する

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五徳を磨けば運は好転する


前回、「エネルギー値にあった生き方」の記事の中で、自分のエネルギー値に則した生き方が、もっとも自然で理想的になると案内しました。詳細は下記をご確認ください。

エネルギー値にあった生き方
万象学によると、人は生まれた瞬間に、自然からエネルギーが与えられるとされています。エネルギー値とは、それがどれだけあるのかを示す数値です。エネルギー値は、個人個人で違います。自分に与えられたエネルギーに則した生き方がもっとも自然で理想的となります。

 

例えば、エネルギー値の低い方は、枠にとらわれず自由奔放に生きられる道に進むことが、本人にとってはストレスが少なく理想的な生き方といえます。しかし、世の中で、自由奔放にふるまえば、周囲の人が理解してくれるならともかく、そうでないと社会からは受け入れがたい存在になってしまいます。多少なりとも妥協をし自分を抑制することで周りとの調和を保つことが必要ですが、この抑制や調和が自分のエネルギー値とかけ離れると自分自身にストレスがかかりすぎて、心身ともに疲れてしまいます。

現在はSNSのおかげで多くの人と交流ができ、自由に自分の想いを発信できるようになりました。一方で、匿名で誹謗中傷されたり、自分の想いが歪んで伝わってしまい、炎上したと言われるのもSNSが及ぼす影響です。情報に振り回されて、自分の理想の生き方がわかりづらくなっている今だからこそ、万象学の教えは非常に重要であり、多くの方に知ってほしいと思っています。

万象学では、徳を磨くことで、運を味方につけ、自分の理想の生き方に気づき、近づくことができると教えてくれています。生きづらい現代社会だからこそ、徳を磨いて、自らの力で運を好転していきませんか?

 

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徳とは?

そもそも、徳とはなんでしょうか?

国語辞典で徳とは、精神の修養によって、その身に備わった品性(人柄・人格)、善い行いなどとあります。万象学で徳とは、心の在り方であり、人生の過程で磨いていくことが大切だと説いています。

その徳には、五つの種類があります。「仁・義・礼・智・信(じん・ぎ・れい・ち・しん)」がそれです。これは儒教の教えでもありますが、ここでは万象学においての五徳として紹介します。この五徳を磨けば運は好転し、自分の理想の生き方にも近づくとされています。

 

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仁徳~奉仕の精神~

仁徳(じんとく)は、奉仕の精神です。人のために尽くすことは、自分のためでもあります。「情けは人のためならず(人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、巡り巡ってよい報いとなって自分にもどってくる)」の格言と同じ考えです。見返りを求めず、「ギブ・アンド・ギブ」の精神が大です。

 

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義徳~知的な攻撃力~

義徳(ぎとく)は、知的な攻撃力です。自分が正しいと思った時に、相手にその意思を礼儀(気配りや敬意、慎みの気持ち)をもって伝え、行動を起こすことです。必要以上の遠慮は時として、マイナスになります。

 

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礼徳~礼儀・礼節~

礼徳(れいとく)は、礼儀・礼節です。自分の意思を失礼のないよう相手に伝えることをいいます。年上・年下、身内、仲が良いなどとは関係なく、TPO(Time:時間/Place:場所/Occasion:場面)に応じて、相手と接することが大切です。

 

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智徳~学問~

智徳(ちとく)は、学問・学ぶことを意味します。人はいくつになっても、学ぶことが大切です。学ぶことをしないと視野が狭くなり、我の強い人間になってしまいます。人は年を重ねるごとに、教養の厚みを増していくことで信頼を得ます。学びは毎日コツコツと地道に努力を続けていく姿勢が大事です。

 

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信徳~信用・信頼~

信徳(しんとく)は、信用・信頼です。人から信用(過去の実績や成果を評価)される、信頼(人柄や考え方などを評価)される人は、不運に見舞われても、必ずどこからか救いの手が差し伸べられます。過去の自分の言動からこの人なら任せられると未来に期待される人は、この信徳が備わった人です。

 

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徳の磨き方

徳を磨くことは、何か特別な事をしなければならないのか?と思ったりもしますが、万象学では、日頃の自分の行い一つひとつに五徳を磨く要素が満載だと教えてくれています。

日頃の自分の行いとは、人と人との「和」のなかで、相手を思いやり、「ありがとう」と「ごめんなさい」、この二つの言葉を心から素直に言うことができるかに尽きます。

私たちは、子ども時代に「ありがとう」と「ごめんなさい」を素直に言うことは大切だと無意識のうちに学んできました。しかし、自分の気持ちを素直に言えない、感謝や反省が少ない、気が付くと不平不満ばかり言っている自分に気づくことはないでしょうか?

運気は、あなたの心の在り方によっても、アップダウンを繰返します。自分に対しても、他人に対しても思いやりの心が薄れてくると、徳も磨かれず、運も好転しづらくなります。その結果、たとえ幸せな事が起きても、それさえも気づかず通り過ぎて、不運を嘆くサイクルを繰り返してしまいます。

今からでも遅くはありません。日々の生活の中で、「ありがとう」や「ごめんなさい」をきちんと口に出して伝えてみる、言葉としてノートに記録しておく、それだけでも徳は磨かれていきます。

 

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私見

徳を磨く、一言で表すなら、

「ボランティアの精神を持ち、自分の正義を礼儀をもって相手に伝え、学ぶことをやめず、信頼・信用される人になる」

これが、とても難しいのです。どこかで見返りを求めたり、正義といえど、偏った自分だけの正義を振りかざしたり、学ぶといってもインプットばかりでアウトプットができなかったり…など挙げると、きりがありません。人間だから、いろんな感情があるし、聖人君子(非のうちどころのない性格で、知識や教養に優れた人)みたいにはできないと諦めてしまいそうです。

余談ですが、私には大好きなドラマがあり、その登場人物が、聖人君子に思えます。私はサスペンスや刑事ものが好きなのですが、もう長くハマっているドラマが「相棒」です。ご存知の方も多いと思いますが、水谷豊さん演じる杉下右京氏(クールでスマートで抜群の頭脳を持つにも関わらず、出世コースに背を向け「警視庁一の変人」という刑事)が、数々の相棒刑事と犯罪事件を解決していく日本の刑事ドラマです。

私から見ると、その杉下右京氏がまさに聖人君子にみえるのです。(あくまでも個人的感想です)ドラマの中では変人とあるように、誰からも慕われるような徳があるかはさておき、あのくらい頭脳があると困ることはないのでは?と思ってしまい、とても憧れますが、それはそれとして単純にドラマを楽しんでいます。

現実世界で、人と接する時に私が特に気をつけていることは、「自分のした事は、また自分に返ってくる」という事です。それを頭の片隅にでも置いておくと、自分の言動が正しい方へ導かれると思っています。いかに理不尽な仕打ちを受けても(犯罪は別として)、その復讐を考えたり、実際にやり返したりする行為は、形をかえてまた自分に返ってきます。

 

それに関して言うと
相棒シーズン12の第7話「目撃証言」の時に杉下右京氏が言ったセリフが印象的でした。

【一部抜粋】
「人が不当な目に遭った時、もっともしてはいけないのは不当な方法による復讐です。なぜしてはいけないか、わかりますか?あなたが最初に受けた不当を誰も不当だと思わなくなってしまうからです。それどころか、やっぱりそういう人間だったんだとあなた自身が思われてしまうからです」

 

また、以前、仕事上でこんな事がありました。
電話対応において、取引先の担当者が高圧的で横柄な受答えであり、弊社担当がそれに対して負けじと応戦してしまったのです。私は隣で聞いていましたが、弊社担当も思わしい対応とは言えず、結果的に取引先の担当者を怒らせてしまいました。弊社担当は、その後も反省の様子はあまり見られず、結果的に上司が取引先に謝罪にいく事態となりました。もちろん、弊社担当は上司から厳しく指導を受けました。

私も、その取引先の担当者と話したことがありますが、相手の対応に左右されないよう心掛け、私は相手に対して失礼のない受答えをするだけだと割り切ることで、特にトラブルもなく過ごせていました。

 

何が言いたいかと言うと、相棒のセリフにしても、仕事上の対応にしても、相手の対応に引きずられて自分の対応が無礼になると、巡り巡って自分が不運に近づくということです。もちろん、相手の対応によって傷ついたりイライラすると思います。その感情をきちんと認識したうえで、これは試されているな、徳が磨けるなと思うようになれるかがポイントです。そのためには、常に心が安定していることが必要です。

私自身もまだまだ修行が足りません。少しずつ、少しずつですが、年を重ねるごとに今より成長していきたいと思っています。

 

 

参考文献
万象学入門(菊池桂子著)
この記事を書いた人
久弥

サイト運営者の久弥です。
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