インタビューNo.43

みんなの働き方

パートナーが幸せに働くとは


これまで私は、「自分らしい働き方とは?」をテーマに、身近で生き生きと働く女性たちにインタビューをしてきました。

その中で、結婚・出産・子育て・介護や、職場環境、体調の変化など、さまざまな出来事をきっかけに、女性たちが働き方を見直していることがわかりました。

では、そんな女性たちの身近にいるパートナーや男性たちは、女性の働き方や家事・育児について、どんなことを考えているのだろう?

そんな疑問から、私は「パートナーの働き方&家事育児」について男性向けアンケートを実施しました。

アンケート結果はこちらからご覧いただけます。

男性に聞いてみた!「パートナーの働き方と家事・育児」についての意識調査結果
前回の記事でお伝えした「パートナーの働き方と家事・育児」についての男性向けアンケート。その結果がまとまりましたのでご報告します。

そして今回、アンケートにご協力いただいた男性の中から、取材に応じてくださった方に、回答内容をさらに深掘りしてお話を伺いました。

男性は、女性の働き方や家事・育児について、どんな想いを持っているのか。

一人ひとりのリアルな声を、ぜひ最後までご覧ください。

 

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INTERVIEW A MAN

今回お話を伺ったのは、福岡のファイナンシャルプランナー事務所で営業本部長を務める森翔さん。

在宅ワークを中心に、仕事とお二人のお子さんの育児を両立されています。家族との時間を大切にしながら働く森さんに、夫婦の役割分担や、女性の働き方についてお話を伺いました。

 

妻には家庭を中心に。でも、やりたいことがあるなら応援したい

アンケートで「パートナーには家庭生活(家事・育児)を中心に担ってほしい」と回答した森さん。

その理由を尋ねると、
「ありがたいことに、生活できる収入は確保できているので、自分が稼げばいいかなと思って」と話してくれました。

生活のために無理に働く必要はない。けれど、家の中にずっといるのも大変だろうし、奥さまがやりたいことがあるなら、ぜひ挑戦してほしい、そんな考えを持っています。

現在、奥さまは以前の仕事を辞め、森さんの仕事の事務処理を在宅でサポートしています。人に教えることが好きな奥さまは、子育てが少し落ち着いたら、教える仕事にも挑戦したいと考えているそうです。

「本人がどうしたいかだと思います」そう話す森さん。

奥さまが自分のやりたいことを見つけ、挑戦することも応援したいと考えています。

 

家事は妻、育児は夫婦で。二人で過ごす時間を大切に

夫婦の家事・育児の分担について尋ねると、家事はほぼ奥さまが担当し、森さんはゴミ出しを担当しているとのこと。

一方、育児は夫婦で分担しています。保育園の送り迎えやお風呂など、お二人のお子さんのお世話を協力して行っています。夜はできるだけ家族そろって食事をし、寝かしつけも夫婦で行っているとのことでした。

「育児を二人ですることは、妻も望んでいます。そこをきちんとやっていれば、家事についてはそんなに言われないですね」

森さんご夫婦の現在の役割分担は、夫は仕事(在宅ワークが多い)、妻は家事(料理・掃除・洗濯)、そして育児は夫婦二人で分担するというスタイルです。

専業主婦の家庭が多かったひと昔前は、夫は外で働き、妻が家事も育児も担うという家庭の姿が一般的でした。

そんな時代から、現在の森さんご夫婦の役割分担を聞くと、家庭における夫婦の役割が変化してきていることがうかがえます。

育児については夫婦二人で行うことが、若い世代の家庭では少しずつ広がっているのかもしれません。

 

パートナーが幸せに働くとは、自分の好きな仕事をすること

「パートナーが幸せに働くとは、どのような状態だと思いますか?」この質問に対し、森さんが挙げたのは「お金のためではなく、自分が好きで働くこと」でした。

生活のために、本当はやりたくない仕事を続けている人も多いのではないか。収入の選択肢が限られ、転職したくてもできない。そんな状況では、仕事を楽しむことも難しくなります。

森さんは、生活のために働く「ライスワーク」と、人生を豊かにする「ライフワーク」という考え方を交えながら、本当にやりたい仕事で社会に貢献できることが理想だと話します。

もちろん、生活していくためには収入も必要です。ただ、お金を得ることだけが働く目的ではなく、自分が好きなことを通じて社会とつながり、誰かの役に立てる。そんな働き方に価値を感じているようです。

奥さまについても、本人が望むなら教える仕事に挑戦してほしいと考えています。家族の生活を支えることと、一人ひとりが自分のやりたいことを実現すること。その両方を大切にしたいという思いが伝わってきます。

 

自分が幸せに働くとは、家族との時間を確保できること

では、森さん自身にとって、幸せに働くとはどのようなことでしょうか。

「もう、今実現していて、言うことがないかなと」そう話す森さんは、現在の働き方に満足しているといいます。

ファイナンシャルプランナーとして営業本部長を務める一方、働き方は在宅が中心。仕事の約8割を自宅で行い、残りの約2割は職場に出向いています。

「この仕事のいいところは、ちゃんと家族との時間を取れるところですね」

同じ業界でも、家族との時間を削って仕事に取り組む人は少なくないそうです。そんな中、森さんは仕事を調整し、家族と過ごす時間を大切にしています。

子どもが小さい今だからこそ、現在の働き方が気に入っているとも話してくれました。

 

女性が働き続けるために、男性や職場にできること

森さんの職場では、事務職は全員女性。ファイナンシャルプランナーとして働く女性もおり、独身の人、子育て中の人、子どもが大学生になった人など、さまざまなライフステージの女性が活躍しています。

会社全体の雇用では男性が約65%、女性が約35%。女性の管理職登用についても、本人に意欲と能力があれば、役職に就く機会をつくっていきたいと考えているそうです。

また、顧客の家庭を見ても、共働きは本当に増えたと感じているといいます。そんな森さんに、女性が仕事で活躍するために、男性側からどのような支援ができると思うか尋ねました。

「女性は妊娠・出産などで、組織を一度離れてしまうので、戻った時にもともとのポストを引き継げるようなフォローや子どもが小さいと熱を出すことも多いので、そこをどれだけ職場が理解できるかが大事なんじゃないかなと思います」

妊娠・出産を経て職場に戻ったとき、以前と同じように力を発揮できる環境があること。そして、子どもの急な体調不良などにも、職場が理解を示すこと。

女性本人の努力だけに頼るのではなく、周囲が支え、働き続けられる環境を整えることが大切だと考えています。森さんの職場でも、子どもの体調不良などによる休みは取りやすく、社員同士が助け合う雰囲気があるそうです。

 


森さんのお話から見えてきたのは、女性が活躍することを特別なことと捉えるのではなく、意欲や能力があれば、性別にかかわらず活躍できる。

そして、ライフステージが変わっても働き続けられるよう、周囲が支え合う。そんな環境が広がることが、女性の働き方の選択肢を増やすことにつながるのではないでしょうか。

 

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