インタビューNo.42

みんなの働き方

パートナーが幸せに働くとは


これまで私は、「自分らしい働き方とは?」をテーマに、身近で生き生きと働く女性たちにインタビューをしてきました。

その中で、結婚・出産・子育て・介護や、職場環境、体調の変化など、さまざまな出来事をきっかけに、女性たちが働き方を見直していることがわかりました。

では、そんな女性たちの身近にいるパートナーや男性たちは、女性の働き方や家事・育児について、どんなことを考えているのだろう?

そんな疑問から、私は「パートナーの働き方&家事育児」について男性向けアンケートを実施しました。

アンケート結果はこちらからご覧いただけます。

男性に聞いてみた!「パートナーの働き方と家事・育児」についての意識調査結果
前回の記事でお伝えした「パートナーの働き方と家事・育児」についての男性向けアンケート。その結果がまとまりましたのでご報告します。

そして今回、アンケートにご協力いただいた男性の中から、取材に応じてくださった方に、回答内容をさらに深掘りしてお話を伺いました。

男性は、女性の働き方や家事・育児について、どんな想いを持っているのか。

一人ひとりのリアルな声を、ぜひ最後までご覧ください。

 

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INTERVIEW A MAN

今回お話を伺ったのは、電気・通信関連の会社で営業として働く二又俊仁さん。

これまで転勤が2~3年おきにあり、そのたびに奥さまが仕事を辞めることもあったそうです。それでも奥さまは、少し時間が経つとまた仕事を探し、現在もパートとして働いています。

そんな二又さんに、女性の働き方や家事分担、パートナーとの関係についてお話を伺いました。

 

妻には働いてほしい。でも「本人が望むなら」

アンケートでは「パートナーに働いてほしい」と回答した二又さん。

その理由を尋ねると、「家にいるだけだと、社会とのつながりが失われてしまう感じで。働くこと自体が楽しいこともあると思うので、それであれば継続したほうがいいのではないかな」と話してくれました。

ただし、「働いてほしい」というのは、あくまで本人(奥さま)が望むのであれば、という意味。

奥さまはこれまで、さまざまな事情で辞めることもあったそうですが、長期間仕事から離れるのではなく、常に新しい仕事を探してきたといいます。

「本人が望むのであれば、働けばいいのかなと思っています」そこには、仕事をすることを「収入を得るため」だけではなく、社会とのつながりや、奥さまにとって働く楽しさという面から捉える二又さんの考えがありました。

 

職場で感じる「女性の働き方」の変化

二又さんが働く支社では、女性社員は少なく、現在、女性は1~2割ほど。

一方で、会社全体としては女性を管理職などに起用する動きは増えているといいます。

また、営業という仕事柄、社外の人と接する機会も多く、自治体などでは以前よりも課長以上の立場に就いている女性が増えたと感じるそうです。

では、女性が管理職など重要なポジションに就くことについて、男性側からはどのように見えているのでしょうか。

二又さん曰く、

「仕事に対しては、男女というよりも経験や仕事の動き方の違いのほうが、仕事のやりやすさには影響するんじゃないかな」とのこと。

「男性だから」「女性だから」という性別よりも、その人が持っている経験や仕事の進め方を見る一方で、女性だからこその「巻き込み力」についても話していただきました。

以前、大手電気通信事業者に勤務していた頃には、女性30人、男性10人というチームのマネジメントを経験したこともある二又さん。

当時は、組織の中でキーパーソンとなる女性を見極め、その人にチームをまとめてもらうことで、仕事がスムーズに進むこともあったといいます。

「一緒にやろう!」と周りを巻き込みながら物事を進めるのは、女性のほうが得意なのかもしれません。

「もちろん全員平等という前提ですが、全員に好かれるってなかなか難しい。この人がポイントを握っているという方とはうまくやり取りしながら、その方にチームをまとめていただく、引っ張ってもらうというようなことはしてましたね」

 

家事分担は「その時の状況」に合わせて変えていく

アンケートでは、家事分担について「収入・仕事量や内容で分担割合を決める」と回答していた二又さん。

実際家庭でも、その考え方で分担しているそうです。ただ、最初から今の形ができていたわけではありません。

「長年の中で何度か逆鱗に触れて、謝っては話をして。調整しながらという感じですね」

例えば、ゴミ出しは二又さんの担当。一方で、料理は奥さまが担当することが多いそうです。

二又さんは帰宅が遅くなることもあり、料理を完全に曜日で分担してしまうと、奥さまを待たせてしまう、その代わり、料理中に片付けやゴミをまとめて捨てるといった部分を担当するなど、「生活リズムに合う形」で分担しているそうです。

仕事の都合で土日勤務や出張が入ることもあり、予定していた家事ができないこともあります。そんなときは、奥さまから「言っていたのと違う」と指摘されることも。

そうした経験を重ねながら、二人にとって無理のない分担を探してきたそうです。

 

「幸せに働く」とは、無理なく仕事を楽しめること

アンケートで「パートナーが幸せに働くとは?」という質問に、二又さんは「仕事を無理なく楽しめている状態」と回答しています。

奥さまを見ていて、仕事が楽しい時や悩んでいる時はなんとなくわかるそうです。

「本人が仕事自体や人間関係で悩んでいるなって感じることがあります。そういう時は何のために働いているのかわからなくなりますよね。お金はもらえるけど、そんな嫌な想いをしてまで働くのが、果たして見合っているのかなという気がします」

では、二又さん自身にとって「幸せに働く」とは?

「やっぱり自分自身も楽しく仕事に向かうのが大事かなと思います。しっかり責任を果たせていれば、やりがいにもつながる。その2点がバランスよくできているといい状態かなと思います」

奥さまの場合、必ずしもキャリアアップを目指すことが働く目的ではなく、社会とのつながりを持つこと、自分自身の生活に張り合いを持つこと、そして、親の介護など、これからの生活の変化にも対応できるよう、自分の時間を持ちながら働くことだと教えてくださいました。

 

夫婦がうまくいくコツは「スケジュールの共有」

最後に、パートナーとうまくいくためのコツとして「スケジュールの共有」について話してくださいました。

二又さんの仕事は、突然の出張や職場の飲み会、お客様との付き合いなど、予定が変わることも少なくありません。そこで、夫婦で予定を細かく共有しているそうです。

使っているのは「TimeTree」。お互いの予定がわかっていれば、「この日はご飯を作らなくていいんだ」と奥さまも予定を立てやすくなります。

その時間に美容室へ行ったり、友人と会ったり、自分の時間に使うこともできます。

このスケジュール共有も、最初からうまくいっていたわけではありません。

「これも、いくつかの爆発の中で生まれた産物だと思います」そう笑いながら話してくれました。始めてから4~5年。今ではすっかり定着しているそうです。

 


夫婦それぞれの仕事や生活が変われば、家事の分担も変わる。だからこそ、その都度話し合い、相手の予定を知り、自分たちに合う形を探していく。

今回のお話からは、そんな二又さんご夫婦の「変化に合わせて暮らし方を変えていく」という姿勢が伝わってきました。

 

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