この記事は、書籍「デュアルキャリア・カップル~仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える~」を読んで、影響を受けた私が、夫婦関係を再構築するために、まとめたものです。
デュアルキャリア・カップルとは、
2人とも自分の職業生活が人生に大切で仕事を通じて成長したいと考えているカップルのことです。
まさに私たち夫婦のことだと感じました。
私はキャリア(仕事を含めて経験を積み人間的に成長すること)を諦めたくないですし、働くことで人の役に立ち、仕事でもそれ以外でも充実した人生を送りたいと思っています。
ただ、ここ最近「自分らしく働くとは?」を掘り下げれば掘り下げるほど、不明瞭になっていき、行き詰まりも感じていました。
夫とのコミュニケーションもうまくいかず、一人で悶々と考える日が続きましたが、これではいけないと奮起し「夫婦の在り方」について、一から見直そうと思いました。
そんな時に出合ったのがこの書籍でした。
本書では、デュアルキャリア・カップルが愛情と仕事の両方で成功するためにはどうしたらいいかを実例をあげ、カップルに訪れる3つの転換期を話し合うことで乗り越えていける方法を提案しています。
欧米では、このデュアルキャリア・カップルが増加しているそうです。
日本でも欧米ほどではないにしろ増えているのではないかと私自身は感じています。
増加傾向にある理由としては、
・金銭面…収入源が二つあれば物価高でも乗り越えやすい、一方が休職しても生活できる
・意義ある人生…男女平等の社会で、仕事と家庭の両立が充実していることが意義ある人生と思うようになってきた
・収穫が大きい…一方に安定収入があれば、もう一方は自由に行動しやすい
・子どもへの好影響…二人とも活動的だと、双方が子どもと遊び、宿題を手伝い、家族全員で食事をするといった子どもにとってよりよい社会スキルを身に着けやすく、学業成績もあがりやすい
ということでした。
3つの転換期については後述しますが、カップルとして人生を歩み始めると、この転換期はたいてい訪れます。
その中でも第一の転換期はわりと唐突に訪れ、決定までの猶予期間も短いことが多く、そんな状況でキャリアの優先順位や家事の分担を決めてしまうと後々、どちらか、あるいはお互いに不満がたまり、うまくいかなくなります。

転換期が訪れた際、いやその前に、共同生活で相手に期待する役割、個人としての希望や不安など、二人に強い影響を与えるものについて、しっかりと話し合いをすることがカップルがうまくいく秘訣だと教えてもらいました。
この転換期が今の私の状況と重なり、これを乗り越えるためにこの書籍を最大限活用しようと思いました。
ですので、今回この書籍を自分なりにまとめ、記録として残し、夫婦関係を再構築したいと考えています。
この記事が興味のある方の参考になれば嬉しいです。
3つの転換期
カップルに訪れる3つの転換期(ハネムーン期も含め)、具体的に紹介します。
ハネムーン期
カップルとして結婚前や結婚直後などの期間のことをさします。
特に20代の若い世代で完全に自身のキャリアに打ち込める時期になります。
このステージにいる人々に対して企業や上司は能力を発揮する機会をしきりに提示してきますし、ステージ特有の自由のおかげで、若い人々は抵抗することなくほぼすべての申し出を受入れることが多いです。
この時期のカップルは、お互いの趣味や要望を尊重しあい、世界は可能性に満ちていて、それをすべてつかみとることができるという幻想に酔いしれています。
第一の転換期
主に20代なかばから30代なかばにかけての年代にみられ、
子どもの誕生、引っ越しを伴う転勤、海外赴任、キャリアにおける大きなチャンスが訪れる時期のことをさします。
他にも予期せぬ解雇、深刻な病気、お互いに連れ子のある家庭生活などもあげています。

第二の転換期
第一の転換期の結果、決めた役割分担がライフスタイルに合わなくなったり、
「私が本当に望むものは何か」という各自がそれぞれの興味や願望を見極めたりする時期をさします。主に40代に訪れます。
第三の転換期
職場でベテランになったり、子どもが巣立ったり、上の世代となり役割が変化する時期をさします。
これらの出来事で喪失感やアイデンティティの空白をうみ、「いまのわたしたちは何者なのか」に悩む時期となります。
カップルが陥る実例
第一子出産による第一の転換期

上記のパターンでは、夫の育児休暇が二日と極端に少ないのがわかりますが、日本の夫婦によくみられるケースです。
日本の職場ではいまだに男性の育児休暇が取りにくい風土や、「自身の昇進に影響を及ぼすのでは」と考え、育児休暇さえとらない傾向があります。
私自身、育児休暇は1年間取得しましたが、夫は2週間程度でした。当時は2週間でもありがたいと思っていましたが、今考えると、とても短く感じます。
また、職場復帰後も子どもの体調不良で園からの呼び出しに対応するのはたいてい妻の方です。
上記の例では、義両親の家と自宅が近いとのことでしたが、妻側からすると、やはり気を使いますよね。そうやすやすとお願いできない感じがうかがえます。
そうした状況が続けば、妻側の負担が大きくなり、不満がたまってしまうのも無理はありません。
転勤における第一の転換期

こちらのパターンは海外夫婦の例ですが、わかりやすいように日本の地名で表しています。
日本では上記のパターンとは逆に夫の転勤に妻が同行するパターンが多く、その過程で妻は退職や転職を余儀なくされます。
妻側も結婚したら夫についていくのが一般的だと思っていたり、自ら専業主婦を望む方もいたりするので、一概に夫に同行するのがダメだというわけではありません。
ただ、デュアルキャリア・カップルの場合、どちらかに同行することで、結果、どちらかのキャリアが停滞することもあり、そこから不満や罪悪感が生まれ、夫婦関係が悪化してしまいます。
お互いのキャリアを優先し別居婚という選択もありますが、双方がきちんと話し合いをして納得しなければ、早ければ第二の転換期前に関係が破綻する恐れもでてきます。
そんな中、転換期を乗り越え、うまくいっているカップルとはどんなカップルなのでしょうか。またうまくいく方法を具体的に紹介していきます。
うまくいくカップル
うまくいくカップルは、選択は慎重に、オープンに、一緒におこなっているようです。
また、何かを暗黙のうちに決めたり、一人がもう一人の犠牲になったりはせず、下記のことを話し合う時に気をつけると、良好な関係性が続きやすいそうです。
話し合う前に気を付けること
・侮辱しない
・批判しない
・自己弁護しない
・壁をつくらない
・思いやりをもって相手に集中する
それでは、具体的な方法をみていきましょう。
うまくいく方法
二人の協定をつくる
下記について夫婦でしっかり話し合うことで、転換期を切り抜けやすくなるそうです。
・何を幸せと感じますか?
・何を誇りと思いますか?
・何に満足を感じますか?
・いい人生とはどんな人生ですか?
※これらはすべてあなたにとって何が一番大事かを理解する助けになる問い
・地理的限界…住みたい場所、行きたい場所、行きたくない場所の共有
・時間的限界…仕事、育児などにかける「もう無理という時間のライン」の共有
・在・不在に関する限界…パートナーとどのくらいの期間離れて暮らしても平気か、最低限一緒に過ごしたいと思う時間はどれくらいかの共有
・何に不安を感じるか?
お金、互いの両親との関係、老後、子ども有無や教育、住む場所、仕事、家事、友人関係など
二人の協定で共通の基盤を築いておけば、二人の道を合流させる助けになります。
価値観は道の方向を決め、限界は道の太さを決め、不安は両脇にある崖があるかもしれないと意識させ、二人が一緒に道を歩くための役にたちます。

家事の分担を決める
すべての家事リストを書きだして、どれをやめれるか、自分がやりたいのはどれか、どれを外注できるか、残りをどうやってわけるかを話し合います。
キャリアの優先順位を決める
・一番手or二番手モデル…どちらかのキャリアを優先させるモデル
・交代制モデル…上記と違うのは期間(3~5年ごと)を定めて一番手と二番手を交代するモデル
・二人とも一番手モデル…一番難しいモデル、2人の限界をきちんと決めることが必須
選択肢をパートナーとオープンに明確に話し合い、各自のほんとうの気持ち、ニーズ、不安、望みに基づいて一緒に決断を下すなら、どの選択肢を選んでも実りが多く、満足のいく関係を築くことができるとのこと。
子育ての関わり方を決める
・中心となる親を決めるモデル
・交代制モデル
・共同子育てモデル
まとめると、
二人の協定を作って、家事の分担を決め、キャリアの優先順位を決め、子育ての関わり方を決める。
文字で書くだけだと、簡単そうにみえますが、実際、夫と話し合いをした時に、話があっちやこっちにとんで、あまり進まなかったです。
最初は月1回、2時間程度の話し合いを考えていましたが、週1回にペースをあげることにしました。
また、話し合いにおいてさまざまな決め事をする際のヒントとして、下記も紹介します。
話し合いのヒント
・どれだけ意欲があるか?
・もし子どもがいるなら、親としてどういう役割を引き受けたいか?
・パートナーとの関係においてどの側面が一番大切か?
・他には何が大切か?
・自分たちで決めたキャリアと子育ての選択について、1年後(3年後、5年後)どう感じるだろう?
・見晴らしのきく未来の時点からきょう決めたことを振り返ったとき、開けたままにしておきたかったのに閉じてしまったキャリアのドアがあるだろうか?1年後、3年後、5年後にはどんな答えが出てくるだろう?
・家族の生活について考えたとき、今日きめたことのうち先々後悔しそうなものはあるだろうか?1年後、3年後、5年後にはどう答えるだろう?
ヒントの具体的な内容については、ぜひ書籍で確認してみてください。
また、第一の転換期までに上記のことを決めておくとよいそうですが、話し合いはいつからでも遅くないと思っています。
人生は変化するもので、一度決めたとしてもその都度話し合って、ステージやその時の悩みにそって変えていけばいいと思っています。
第一の転換期以後の第二、第三の転換期の際の解決方法も読みましたが、私はこの第一の転換期前後に決める話し合いに、夫婦を良好にするエッセンスがほとんど詰まっていると感じました。
キャリア、家事育児、その他のことも夫婦でじっくり話し合う時に、こういう指針があるとすごく便利だなと思いました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
(文章引用あり)


